建築物等の内外にある「消火栓」

火災が発生した際に、強力な初期消火の手段となる重要な『消火設備』です。

収納ボックスの扉を開けると、①バルブ②ホース③ノズル（筒先）が収納されており、①バルブを開栓することで消火栓ポンプから圧送されてくる水を開放させます。（なお自動火災報知設備が備わっている建築物では、消火栓も連動している場合が多いです）

②ホースや③ノズルは、操作性や求められる能力によって種類があり、わかりやすい②ホースを採ってみても、平型断面の「ザ・消防ホース」といったものから、保形ホースと呼ばれる最初から丸みのある断面で操作性を優先したものもあります。

屋内消火栓・屋外消火栓のほか、散水栓や消防隊が用いる連結送水管用といった「設備」は、定期的な『消防用設備点検』で実放水など含め機能確認をしていますが、「ホース」自体は全ての物を実際に通水するのではないため、外観上ではわからない劣化などのチェックはできないのです。

消防用ホースは、内部に止水処理加工を施してあり耐久性や対経年劣化を考慮した製品設計を成されているのですが、万が一の不良に対しての点検が必要となります。消火栓の水圧は非常に高圧で送水されるため、耐圧性能試験が重要な要素となります。

試験実施の目安は・・

ホースを設置（交換実施含む）から１０年経過のタイミングです。また以降３年毎に同様の耐圧性能試験を必要とします。

延床面積の広い建築物などでは、ホースの本数も嵩んできますので、試験実施とは別で計画的にホース更新をされる関係者様も多いです。

消火栓設備自体が非常に高価なものとなる中で、「本質目的＝消火活動」に弊害を及ぼすホースの劣化による不調は、非常に〝やるせない〟事象と云えます。皆様も軽視は禁物ですよ。

トゥエイボア  総合防災

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