消防設備は、有資格者による点検・工事が消防法で定められています。

ここでいう有資格者とは、一般的に

〝消防設備士〟〝消防設備点検資格者〟といった資格を指します。

〝消防設備士〟は設備の種類によって扱える設備が分かれており、それぞれの範疇の設備しか扱えません。また、甲種・乙種と２段階になっており、工事業務は甲種の資格を要します。

〝消防設備点検資格者〟とは、一定の受講資格を保持している者に対して、大分類で２種類の設備に分けて講習を実施し、『点検資格』を保持している者を指します。

それぞれの資格は、更新を必要とする有効期限もあり、運転免許のように継続する場合は再受講を繰り返す仕組みとなっています。

＠悪い点　とは･･･

点検にしても工事にしても、有資格者が常駐作業して作業管理していれば、補助者は無資格であるケースもあります。

小さい規模で業務を実施しているところは、経営者一人が有資格者で自ら業務する傍らで補助者が従属しているのは問題ないのですが、どんな商売でも同じなのですが、「忙しい時には、お客さんが重複する」時が問題になってきます。

ケース①

消火栓設備を点検していた消防設備士が、施主様から「消火栓も点検しておいて！」と言われ、点検をした。

しかしながら、消防設備士免状は「消火栓設備」の類を保持しておらず、当該の点検資格者講習も受講していないが、当人の知識的にカバーできるので実施した。結果として所轄消防署から違反事項通知として警告が発せられました。

ケース②

マンションの消防設備点検を建物管理会社が請負い、下請け消防設備業者に業務を依頼した。

昨今の風潮もあり、建物管理会社が作業巡回を実施した際に、下請け消防設備業者の点検作業監理者および実作業者に資格免状の提示を求めたところ、４人全員が資格保持をしていなかった。当初有資格者が点検をする予定が、他の点検業務と重複した結果だったようです。

消防設備も含めて、世の中の技術進化に伴い様々な製品や設計思想が生まれていきます。伴う消防法改定などもあり、各資格の再講習は再確認する場でもあります。

また消防設備士・消防設備点検資格者は、各業務技術だけでなく消防法規などが必修化されており、広角的な視点で業務を進めることが求まられています。

ご心配になったユーザー様！

猜疑心としてではなく、大切な確認として点検を依頼している業者スタッフに免状を見せてもらってみては！！

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